ニュースより引用 日々、踏みつけて気にも留めない土。じつは、この土がなければ、生命は誕生しなかった可能性があるという。それだけではなく、土は生物の進化や恐竜の絶滅、文明の栄枯盛衰にまで関わってきた。生命進化に限らず、食糧危機、環境問題、戦争……いま人類が直面しているリスクは、「土」から見ると新たな景色が見えてくる。 科学技術で何もかも作る必要はないのかもしれない。しかし、ノーベル賞を受賞した物理学者リチャード・ファインマンは、「作れないということは、それを理解できているとはいえない(What I cannot create, I do not understand.)」という言葉を残している。 一方、土壌学の本には悟ったかのように「土は人間に作れない」「腐植のレシピは土の中の無数の微生物しか知らない」「自然の営みによって1センチメートルの土が作られるのには100~1000年もかかる」と冷たく書いてある[参考文献0-4]。AIの解答も同じだ。出典を見ると、執筆者は私だった。 土を作れないだけならともかく、足元の土を理解すらできていないとなると一大事である。というのも、土のことを理解していなければ、気が付かないあいだに土を酷使し、劣化させてしまう危険性があるからだ。 実際、15秒ごとにサッカーコート1枚分の畑が土壌劣化(塩類集積)で失われているという[参考文献0-5,0-6]。私たちは土から食料を、建物を生み出すことで文明を築きあげてきた。世界人口が増え続けているのに肝心かなめの土が失われれば、人類の生存が危うい。