矛盾の季節
アスファルトの地表が揺らめき、 焼け付くような熱気が街を包み込む夏、 誰もが口々に「地球温暖化だ」と顔をしかめる。 その声はまるで、自分たちが無垢な被害者であるかのように響く。 だが、空を見上げて太陽を呪うその唇は、 自らの足元にある真実を、あまりに鮮やかに忘れている。 緑を切り倒し、大地をコンクリートで固め、 熱を閉じ込める巨大な迷宮を作り上げたのは、ほかならぬ我々なのに。 生み出した熱の渦から逃れるため、 分厚い窓を閉ざし、冷房のスイッチにすがるように手を伸ばす。 人工の冷気に満たされた部屋で冷たい飲み物を口にし、 「今年の夏も異常気象だ」と、他人事のように眉をひそめる。 自分たちが快適さを望むその代償として、 数え切れないほどの他の生物たちが犠牲になっているという現実を、 この身勝手な人類は、気づこうともしない。 さらなる快適さを求めて化石燃料を燃やし続け、 地球の体温を自らの手でさらに引き上げているというのに、 その破壊の連鎖に目を向ける者は、どこにもいない。 痛みを撒き散らしながら、救いを乞う。 壊し尽くしながら、涼しい庇護を求める。 なんと都合よく、なんと身勝手な生命体だろうか。 人工の風を背中で受けながら、 この傲慢な生き物たちの滑稽な営みを眺めていると、 胸の奥から込み上げてくるのは、冷ややかな怒りと、 どうしようもない不快感と吐き気だけだった。 人類という、あまりに愚かな、クソ野郎どもよ。