『偽善の檻』
あなたが美しいと信じているその「善意」の正体を。 路地裏で震える猫に、微笑みながら差し出されるそのフード。 それがどこから来たか、本当に見えていないのか? 工場の煙が空を汚し、巨大な船が海を渡り、その裏で名前すら与えられずに屠殺されていった無数の動物たちの血肉だ。 一つの「可愛い命」を生かすために、スピーカーの裏側で数倍の命がすり潰されている。 それを「愛護」と呼ぶのか? 笑わせないでほしい。それはただの、エゴイズムという名の残酷なエンターテインメントだ。 人類という生き物は、この地球に巣食う最悪の寄生虫だ。 自らの手を汚さない場所で「命の尊さ」を語りながら、足元では地球の骨を削り、森を焼き尽くしている。 片方を救うフリをして、もう片方を圧殺する。その矛盾に、なぜ誰も吐き気を催さない? 「餌をあげなければ、この子たちが死んでしまう」 大結構だ、ならば尋ねよう。 その猫一匹のために犠牲になった、豚や、鳥や、魚や、住処を追われた野生動物たちの命はどうなる? 彼らの死は、猫の命より軽いと誰が決めた? 人間が勝手に引いた「愛着」という名の境界線。 気に入ったものだけを囲い込み、握手を交わし合う。 それは活動でも何でもない、ただの独りよがりな趣味の押し付けだ。 目を背けるな。 私たちが立っているのは、綺麗事の絨毯ではない。 無数の死骸の上に築かれた、欺瞞のバベルの塔だ。 その歪んだ天秤を、私は絶対に「正しい」とは認めない。