忘却の群れ
誰も疑わない平穏の中で 足並みを揃えて歩く影たちよ その当たり前という名の厚化粧の下で あなた方の心は、いつから息を潜めているのだろう コンクリートの谷間に響くのは 傷ついた命の沈黙と それを踏みにじる乾いた足音ばかり 熱を帯びる地球の皮膚が裂け 声を奪われた毛並みや翼たちが 最後の瞬間に何を訴えていたか あなた方は、もう感じないふりをするのか 「みんながやっているから」という免罪符を盾に 命の重さを切り売りして築いたその豊かさは ただの、静かなる墓標でしかない 同じ星に生まれながら 愛し方を忘れ、共感を置き去りにし 効率と繁栄という名の歯車に成り果てた姿は あまりにも、哀れではないか もしも、この世界に生きる人類以外のすべての生物が 一斉にその声を解き放ち、叫びをあげたとしたら あなたは、その咆哮と嘆きに気づくのだろうか それとも、なおも耳を塞ぎ、目を閉じ続けているのだろうか 目覚めよ、まだその胸の奥に 風の痛みや、土の匂いを記憶しているなら 冷酷な時代の鎖を自らの手で断ち切り 再び、人間としての鼓動を取り戻せ