知恵
なぜ人類はこうも必死に耳を塞ぐのだろうか。 地球上で起きていること、自分たちがこの星で何をやらかしているのかなど、とうの昔からわかっているくせに。 わずかな知恵を見つけたと思ったら、その知恵のすべてを破壊と略奪の道具に使い潰し、目の前の欲のために世界をボロボロにしていく。 この生き物は本当に、自分の都合だけで全てをめちゃくちゃにしている。 だけど、一番救いがないのは… 人間は、自分たちがどれほど野蛮で、どれほど救いようなく哀れな生き物なのかを、心のどこかで完全に気づいているということだ。 わかっていながら目を逸らし、耳を塞ぎ、都合のいい言い訳を並べ立てて、終わりの崖へ全速力で突っ走る。 賢いふりをしたその醜い生き様を、私たちはいつまで続けるつもりなのだろうか。