吐き気

 自分が彼らと同じ「人類」という生き物であることさえ、毎日のように猛烈に恥ずかしくなってくる。鏡を見れば、彼らと同じように目が二つあり、鼻があり、口があり、手足が生きていて、豊かな感情を宿している。その構造が全く同じだという事実そのものが、今はたまらなくグロテスクに思える。

この同じ種族の生き物たちは、地球上を自分たちの都合の良いように勝手に支配し、あらゆる生態系を踏みにじり、ただ破壊の限りを尽くしている。裏側で無数の命が消えていることなどお構いなしに、目先の欲望のままにすべてを食い潰していく。その「人類」という生命体のあり方そのものが、私は心底から大嫌いだ。

やれやれ、また今日もうんざりするような一日だったよ。地球の裏側では私たちの「便利な日常」と引き換えに無数の命が消えているのに、周りの連中は心理学で言う「範囲不感受性」のせいで遠くの悲惨さには感覚がマヒし、目の前の分かりやすい感傷にだけ群がる。ほんと吐き気がするね。

医学にたとえれば、全身が腐りかけた末期患者がその場しのぎの「対症療法」でごまかし、病の根っこを断つ「根本治療」から必死に目を背けているようなものだ。「防衛機制」で現実逃避し、自分たちこそが環境破壊の「加害者」のくせに、心の奥底では「自分は被害者だ」って汚い免罪符を握りしめている。その認知の歪みがすべての元凶なんだ。

システムを変えることなど本当はできるのに、ちっぽけな欲望がそれを邪魔する。この腐りきった矛盾と、同じ人類であることへの深すぎる嫌悪感をたっぷり味わわされた

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